Train Simulator+電車でGO! 東京急行編

Train Simulator+電車でGO! 東京急行編

『Train Simulator+電車でGO! 東京急行編』は、2003年12月18日に音楽館から発売されたPlayStation 2用電車運転シミュレーションゲームです。鉄道シミュレーターのリアルさと、ゲームとしてのエンターテイメント性を融合させた意欲作として、鉄道ファンから注目を集めました。

作品の特徴

本作は、音楽館の『Train Simulator』シリーズとタイトーの『電車でGO!』シリーズという、2大鉄道ゲームブランドのコラボレーションによって誕生しました。

• - リアルな映像とゲーム性の融合: 『Train Simulator』の実写映像に『電車でGO!』のゲーム画面を組み合わせた「電車でGO!モード」を搭載。リアルな運転体験とゲームとしての楽しさを両立しています。
• - 運転技術が試される「試験」: ゲームのメインとなる「試験」は、『Train Simulator』モードで行われます。運転技術だけでなく、正確な操作や状況判断能力も求められます。
• - イメージチェンジした「鉄ちゃん」: 『電車でGO!』シリーズでおなじみのキャラクター「鉄ちゃん」が、本作では大幅にイメージチェンジして登場します。
• - 回生失効の再現: 操作感の大きな特徴として、回生失効が再現されています。回生失効のパターンも複数用意されており、よりリアルな運転体験が可能です。
• - 新しい映像要素: 桜新町駅や江田駅での優等列車の通過待ち、終着駅到着後の車庫入れ運転など、映像面でも新しい要素が取り入れられています。

運転可能な路線と車両

本作では、以下の東急電鉄の路線と車両を運転できます。

• - 東横線: 桜木町〜渋谷
• - 田園都市線: 渋谷〜中央林間
• - 大井町線: 大井町〜二子玉川
• - 目黒線: 奥沢〜大岡山（PS2版のみ）

登場車両

• - 田園都市線: 5000系, 2000系, 8500系
• - 東横線: 9000系, 8590系, 8000系, 5050系(PSP版のみ)
• - 大井町線: 8090系, 8500系, 8000系

隠し車両

• - 7200系総合検測車(PS2版のみ)

東京急行電鉄での広告展開

本作の発売に合わせて、東急電鉄の車内では中吊り広告が展開されました。「いつもの電車、動かせます」というキャッチフレーズが印象的でした。

問題点

初期のPS2版には、以下のようなバグが存在しました。

• - 菊名駅停車時と自由が丘駅発車直後の映像の乱れ
• - 運転士音声をオフにした状態で東横線を運転すると、菊名から先に進めなくなる
• - 菊名駅の場内信号が警戒の状態で進入すると運転中止になる
• - 下り勾配でP2を入れたまま走行するとATC制御が効かない場合がある

これらのバグは、後のバージョンで修正されています。

PSP版

2005年には、PSP版「Mobile Train Simulator+電車でGO! 東京急行編」も発売されました。PSP版では、以下の点がPS2版と異なります。

• - 菊名駅関連のバグが修正されている
• - 隠しダイヤが収録されていない
• - 大井町線のTSモード試験の難易度が変更されている
• - 東横線用の5050系車両が収録されている
• - 運転画面の表示方法が変更されている

まとめ

『Train Simulator+電車でGO! 東京急行編』は、鉄道ファンだけでなく、ゲーム好きにもおすすめできる作品です。リアルな運転体験とゲームとしての楽しさを、ぜひ体験してみてください。

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